ABOUT　本書について

こんにちは。公益社団法人青少年健康センター 茗荷谷クラブです。
わたしたちは、ひきこもりや発達障害など、生きづらさを抱える20～40代の方を対象に、1987年から“居場所”活動を中心に、社会参加に向けての土台作りをお手伝いしている団体です。
わたくしども茗荷谷クラブでは、今回、
『ウーパーさんのおひとりさま省エネ高年齢ライフー8050サバイバルガイドー』
という冊子を独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業（WAM助成）のもと、作成いたしました。
近年「8050（はちまるごーまる）問題」という言葉を耳にすることも多くなったように感じます。ひきこもっている期間が長くなったことで親御さんがご高齢となり、ご自身も年齢を重ねてしまっている状態において、“現在”そして“これから”を生きつづけていくためにはいったいどうしたら？――そんなお悩みやご不安を抱えていらっしゃる方々も多いと思います。そのお悩みやご不安にたいして、わたしたちにはいったい何ができるのだろうと、茗荷谷クラブでは日々、話し合い、検討、試行錯誤を重ねてきました（そしてこれからもそれは続いていきます）。その話し合いの中から生まれたもののひとつが、このサバイバルガイドです。
本書を作成するにあたり、有益な情報の掲載を目指すことはもとより、目線が一方通行にならないよう、ひきこもり経験者、家族会に加え、高齢者や障害者支援機関、その他地域の支援機関の方々などと、さまざまな意見交換を重ねてまいりました。クラブスタッフに限らず、経験者のお声も掲載させていただいております。ぜひこの冊子が、8050世帯の「親亡き後」を安心して生き続けるためのサバイバルガイドとして、少しでも多くの方のお手元に届き、お役に立てればとスタッフ一同、心から願っています。
《本書の構成》
第1章「はじめに～あなたは生き続けていい～」
第2章「日常生活を送るための知識・情報」
第3章「支援の知識・資源」
第4章「親亡き後のために備える」
第5章「親自身がなくなるときの準備：家族向け」
第６章「経験者のことば」
【※掲載している相談窓口やサービスは、主に東京都内・文京区内のものです】